人々の健康増進のために、保健に関するアドバイスを行うのが保健師です。以前は保健婦と呼ばれ、女性の仕事でしたが、保健婦助産婦看護婦法が1993年に改正されたことにより、男性もこの仕事に就けるようになりました。そのため、2002年からは「保健師」という名称に改正されました。
保健師は、通常は市町村の健康センターや保健所、あるいは学校や企業などに勤務し、地域の住人や企業で働く社員の健康管理を担当しますが、学校に勤務する保健師の場合は、養護教諭を兼ねることもあるようで、その仕事内容は現場によって様々です。
ちなみに、そんな保健師になるためには、国家資格が欠かせません。しかも、資格取得のためには看護師の資格も有しておく必要があり、保健師の養成コースを備えた大学や専門学校で学び、保健師の資格試験を受験し、合格することが条件になります。そのため、かなりハードルは高くなりますが、保健師は安定性が高く、待遇に優れているので、キャリアップを目指したい看護師にはおすすめです。
しかも、看護師は病棟で働く場合、夜勤や長時間勤務が欠かせませんが、保健師は平日の日中の時間帯での勤務が中心になるので、心身への負担が軽くて済みます。また、時間外労働や休日出勤などもかなり少なく、市町村の保健所や健康センター、公立の学校で働く場合は公務員扱いとなるため、民間の病院で働く看護師とは一味違った魅力を感じられるでしょう。→保健師についてはこちらもチェック!